2012年1月27日金曜日

東海道中酒浸り その壱




大阪エスカレーター人情流儀

東京には「ほんとの人情」がないと智恵子はいふ?


新大阪駅のエスカレーターに乗ったとたんに流れが違った。一泊ではあるがスーツを入れたバッグを持っていたので、じゃまにならないように左端に立ち止まったら、右隣の人も立ち止まっている。
 狭いエスカレーターの階段?というのだろうか。一段に二人が立ち止まり並んでいるのは不思議なものである。ふと上を見ると(昇りエスカレーターでした)右側にみんな並んで止まっている。
そうだ大阪は右側に立ち止まるのだった。これが京都出身の仲間に聞いたところ、京都はどちらもありだという。ちょっと寄った尼崎は右側立ち止まり流儀であった。「尼はそうやね、大阪とおなじや」。じゃ京都はどうするのかと聞くとなんとなく流れで決まるらしい。
大阪エスカレーター流儀は、一説には、大阪万博の際エスカレーターの誘導が右側立ち止まりの案内をしていたため、大阪住民はそのようなルールになったということを聞いた。最初の教育は大切だし、影響力が大きいのだと納得しながら、天満の屋台でビールを飲んでいた。
そこで思ったのが、大阪人の人なつっこさやノリの良さから来るコミュニケーションの濃厚さに由来することもあるような気がしてきた。
それというのは、エスカレーターの右側に立ち止まるということは、昇り下りのすれ違いの際に立ち止まっている人同士の距離が非常に近いのである。すれ違う人の表情、着ているもの、持っているものなどが良くわかる。関心を持てるのである。これが東京のように左側に寄っていると、歩きながらすれ違う人はかなりの高速ですれ違い、お互いを観察する余裕などまったくない。左側同士は必然的に距離がある。当然無関心になる。
大阪エスカレーター流儀は人と人を結びつけ、ながーいエスカレーターのベルトのように巡り、人情をつないでいるのであろう。

1 件のコメント:

  1. エスカレーターの件は私も出張の際、戸惑いました。
    あと、改札の入口、出口も東京は出口のところが進入禁止のマークに対し、大阪は○×表示になっていてストレートというかわかりやすいですね。^^

    返信削除