2012年1月28日土曜日

東海道中酒浸り その四


紅ショーガの天ぷらとどや顔大根オロシ

大阪はだじゃれの町であった。電車の吊り広告も「迷惑カキないで」と牡蠣ガラに鷹の爪団のキャラクターが入って叫んでいる絵柄。テレビの制作会社も「おっサンテレビ」といいヒゲのおっさんが描かれている。サンという制作会社が母体のようだ。
梅田に単身赴任できている友人と天満の屋台「とっつあん」へ。だじゃれではないが、そのまんまのおやじ好みの店である。
 

文句なしの店構えにまいりましたとビールをあおる。
 大阪での飲食全般に言えるが、安くてウマイ食い倒れの町と言われる所以である。魚の店であるから、まず刺身。サーモン刺百円。四切れ分厚く切ってあり、上等な脂がのっている。かさごの刺身は初めてであった。淡白であるがしっかりした白身がビールにあう。
ここの名物が天ぷらであるそうだ。まずめずらしいのが豆腐の天ぷら。揚げ出し豆腐とはちがって天ぷらになっている。そしてここで真打登場。紅ショーガの天ぷらである。刻んだ紅ショーガがさつま揚げのようになっているのだと思っていたら、刻んでないスライス紅ショーガが串に刺さって天ぷらになっている。ちょっと見は、ニンジンの天ぷらのように赤くあやしい。串のままたっぷりの大根オロシを乗せてしょりじょり。天ぷらのコロモがしょり、ショーガを噛んだ食感がじょりである。刺さっていた串を見ると真っ赤になっている。いかにもどぎつく染めてます感のある色合いだが日本酒冷にあう。チロリで冷酒というのがまたいい。
さらにいいのが、大型ステンレスカップ山盛りの大根オロシが、天ぷらを頼むとこれでもか、どや!という量で出てくる。天つゆはテーブルに置かれたステンレスポットに入っている。なんでお湯割のポットが置いてあるのかと思っていたが、天つゆだったのだ。
この大根オロシだけで充分アテになる。関西はつまみとは言わないのだ。
さらにさらに、テーブルに「八味」がある。「七味」はなんにでもかけるほど大好きだが「八味」?これがまたゆず風味たっぷりの唐辛子でいい薬味なのだ。これを大根オロシにかけ天つゆたっぷりが最高の日本酒のアテになり、チロリのカップは幾重にも積み重なっていくのであった。


1 件のコメント:

  1. 大阪は東京にない独特の雰囲気が流れている。それはアジアを体感できるような・・・

    大阪での醍醐味を知るには「天満酒造」のVTRがネットに上がっていました。
    http://www.youtube.com/watch?v=UV52hJI7yLg
    (吉田類の酒場放浪記 BS-TBS毎週月曜21:00~)
    こういうお店で豪快に飲みたいなぁ。

    仕事で行ったのは本当に梅田周辺でした。天王寺、通天閣界隈「二度づけ禁止」の串カツ屋に入って軽くひっかけた後、道頓堀に繰り出すなんてみたいなことをやってみたいですね~^^

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