2012年1月28日土曜日

東海道中酒浸り その参


独立店舗VS商業ビル飲食店街

ファッションビルと言われるような駅近、便利、きれいな店はやはり味気ない。尼崎の駅前ビルに、お好み焼きで有名店の「鶴橋 風月」が入っている。ブランチに一人で入った。看板や店構えはそれなりに工夫はしているようだが、収容されている感がぬぐえない。
センスが光る店構えが勝負の肝心かなめだ。


店員の態度も、牡蠣入りモダン焼きを目の前でつくる手さばきはみごとであったが、雰囲気がどうもマニュアル的であった。まあもっともビールなし(事情があり飲まずにガマン)のお好み焼きだったから味気ないのはそのせいかもしれないが、照明が明るすぎるというのがまず落ち着かない。
 客がぞろぞろ入ってくるのも落ち着かない(昼時であるので当然だし、客が入らないと店がこまるよね)。これは勝手な言い分ですね。
独立店舗の店構えは、ある種の威圧感があり、知らない店に入っていくのは大きな覚悟が必要である。だからこそ当たり外れが大きい。当然、戸を開けたら入らざるをえないのが独立店舗である。その点、商業ビルの店舗は大体ガラス張りで、中がある程度見える。客がまったく入っていないのもわかるから、安心である。不発は少ないような気になる。
話は変わるが。大阪は食い倒れの町とよく言うが、基本的に一品の量が多いように思う。モダン焼きは小さいサイズを頼んだが、もう一品、風月名物のとんぺい焼きを食べたらものすごくおなかいっぱいになった。他の客であるおばさん、おじさんたちの注文を聞いていると、みんなフルサイズで頼んでいた。食文化と胃袋の違いかなぁ。
約束の時間までまだ小一時間ほどあったので、コーヒーの店を探した。チェーン店などはあちこちにあったが、どれもビルの中である。気の利いた独立店舗はないかなと探すと、商業ビルの入り口に「にしむら珈琲店」と言う、いかにも骨太で何年もつづいているような看板の店が、まさにビルの一階にある。
きっちりといい味のブレンドコーヒーがミンスク調の名入れカップ&ソーサーで味わえた。商業ビルでもいい店はきっちりとその存在感を発揮できるのだと反省した。


1 件のコメント:

  1. 名古屋発祥のコメダ珈琲もすごい人気のようですね。関西のモーニングのトーストは四つ切(かなり厚め)がスタンダードなようで・・・

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