2012年1月27日金曜日

東海道中酒浸り その弐


串焼き百円均一



20年近く会っていない同期の友人と会うのも今回の大阪行きの大きな目的であった。学校を出てから最初に就職したカメラ関係の会社に同期入社した、大阪出身の友人である。
彼は今も写真の仕事を続けているが、どこの業界も人手不足であって、なんでもやらなければいけない。40代最後のおとっつあんにはきついのである。そろそろ管理職として指示しているような立場にありたいものだが、指示したことを自分で処理しなければならない仕事の繰り返しのようだ。
その友人の勤務先近くにある天神橋の路地にある行きつけの串焼き屋に行く。

「いっちょく」と読む。ジャズバー風の落ち着いた串焼き店である。

やはり店というのは独立店舗に入りたい。最近は駅ビルやファッションビルなどに有名店が入っており、大行列ができているが、どうにも店の個性が薄いのである。
この日も、大阪駅前に昨年出来たばかりの高層ビルの飲食店街にある入ろうとした串揚げ屋がすごい行列であり、即断変更してタクシーで天神橋まで走り、この串焼き屋「一直」へ入ったという寸法であった。
地元の人しかまず来ない店であった。粋なお兄さん二人で営む落ち着いた店である。客層も若いベタついた関西男女もおらず、土曜日のみ百円均一の串焼きはあらゆる部位を提供しており、迷いに迷う。
やや小さめの串焼きは、おやじたちにはちょうどイイ具合に酒が進むのである。大阪の突き出しの名物キャベツのざく切りにつける味噌の風味もとてもよく、キャベツおかわりし放題を存分に味わう。豚バラペッパー焼きのスパイシーさはビールにばっちりであり、牛ハラミのじゅーと染み出すうまみは芋焼酎でやりたい。

1 件のコメント:

  1. 個人経営のお店は大将やママさんの人柄に引きつけられてお客さんが集まってくるというか、店主との距離がとても近くお店の独自色が出せ、それがまた魅力ですね~

    返信削除